ラッセのにわで
ラッセのにわで
エルサ ベスコフ, Elsa Beskow, 石井 登志子
(画像は「福武書店」版)
ラッセが庭でボール遊びをしていたら、くがつちゃんに会いました。
くがつちゃんは、かあさんがなつで、とうさんがあきの男の子。
ボールはまるすぐりのしげみに投げられ、あかすぐりのしげみ、くろすぐりの
しげみ、まめばたけのかかし、りんごの木、プラムの木、いちご畑、なしの木
キャベツ、はなばたけと投げられ、ラッセとくがつちゃんは、みんなと話したり
遊んだりしながら、楽しくボールを追いかけます。
そしてラッセがボールを受け止めたとき、みんなの姿が見えなくなって
しまいます。
ラッセがにぎやかで楽しいときを過ごしたあと、急に一人ぼっちになって
しまい、泣き出しそうになったときに、りんごふじんのやさしさにふれて、
本を読んでいる子も、温かい気持ちになって、ホッとするでしょうね。
ペスコフの絵、子どもたちはイキイキ、りんごふじんはやさしそう、まるすぐり
はかわいくて、あかすぐりはきれい。
こんなすてきな庭、欲しいな。

本がすき!&やんちゃなコーギー♪

アンガスとあひる
アンガスとあひる
マージョリー・フラック, 瀬田 貞二
アンガスは最初に読んだときも、好奇心のかたまりでかわいいと思った
のですが、今は犬を飼っているので、ますますすることや動作がとても
かわいらしく思えます。
特に最後の3分間、ソファの下で固まっているときの表情が何とも言えず
愛らしい。
以前、動物好きの親戚がいて、犬はもちろん、ヤギにオウムにアヒル、
他にもいっぱいいましたが、その家でアヒルに追われたことがあります。
何羽いたのか忘れましたが、集団で頭を低くしてガァーガァーといいつつ
追いかけて来ました。
つつかれはしませんでしたが、けっこう怖かったです。
その家に孫が遊びに来て庭にいると、アヒルたちは、まだよちよち歩きの
下の女の子をしょっちゅう追いかけまわしていたそうです。
お兄ちゃんはいつもほうきを持って妹を助けていると言っていました。
兄弟愛ですね。
そのアヒルたちに追いかけられたということは、私もアヒルたちにとっては、
よちよち歩きの妹と同じレベルだったのでしょうか・・・?

本がすき!&やんちゃなコーギー♪

子どもがはじめてであう絵本 第1集   4冊セット
子どもがはじめてであう絵本 第1集 4冊セット
ブルーナ, 石井 桃子
子どもがはじめてであう絵本というのにふさわしく、本のサイズも小さめで、
小さな子でも持ちやすいサイズです。
絵もシンプルで、とてもわかりやすく、ラインも丸みを帯びていて優しいので
子どもにとっても、親しみを感じ、お友達になれる本ではないでしょうか。
色使いもブルーナ独特のすてきな色で、絵のラインも引き立っています。
文章はわかりやすく、リズミカルで、心地良いと思います。
azazは第1集を持っていますが、本が大好きなので、すぐにボロボロに
なってしまい、背表紙がガムテープになってしまいました。
papaもmamaもazazには暗記してしまうくらい本を読まされました。
kakaは第3集と第4集を持っていますが、お出かけにいつも持って歩いた
わりにはきれいです。
それなのになぜか、本にクレヨンでしっかりとkakaの直筆サインが書かれ
ています。
azazは本が大好きで、いつも手に本を!という感じです。
kakaは、いつも手に車を!です。
そして、ブォーン、ブォーン、キキーッ、です。

本がすき!&やんちゃなコーギー♪

パンプキン・ムーンシャイン
パンプキン・ムーンシャイン
ターシャ テューダー, Tasha Tudor, 内藤 里永子
ターシャ・テューダーが1938年に初めて描いた絵本です。
各ページの角が丸くなっているので、やわらかい感じがします。
表紙だけでなく、見返しやタイトルページもとても凝っていてすてきです。
見返しのちょっとベージュ色の用紙に、とうもろこしやパンプキンの色が
とても合っていて、「もちぬしのなまえ」を書く場所があるのもとっても
かわいい。
タイトルページの左側にも、
      かぼちゃちょうちんのことを
     「パンプキン・ムーンシャイン」
         と いうのです。
という説明が書いてあるところの挿絵も、とてもかわいいというか、
ユニークです。
シルヴィー・アンという女の子が主人公です。
ハロウィーンの日の、かぼちゃちょうちんを作るという話で、選んだ
かぼちゃが坂道でころころといきなり転がりだしてしまい、必死で追い
かけます。
とてもターシャらしく感じられ、楽しいお話です。
小さな子にも喜ばれそうな、やわらかい色あいの優しい絵本です。

本がすき!&やんちゃなコーギー♪

喜びの泉―ターシャ・テューダーと言葉の花束
喜びの泉―ターシャ・テューダーと言葉の花束
ターシャ テューダー, Tasha Tudor, 食野 雅子
「輝きの季節―ターシャ・テューダーと子どもたちの一年」と並んで、私の
大好きな絵本です。
「心に平安をもたらすことができるのは、自分しかいない。」
        ラルフ・ウォルドー・エマーソン
              自己信頼
最初のページから、最高の言葉。
タイトルページの絵もとっても幸福感にあふれていてすてきです。
日常だけれど、愛に包まれて、見ていると嬉しくなってきて元気が出て
くる感じです。
この本は「ターシャが気に入った、あるいは啓発された作家や詩人の
言葉に、ターシャ自信が美しい水彩画を添えた(本文より)」ものです。
この本に載っている言葉はどれもとてもすばらしく、ちょっと深く考えて
みたいな、と思える言葉です。
私がすきなのは
「人生のしあわせは、ささいなことの積み重ねでできている―
小さな、すぐに忘れてしまうような、あたたかいキス、
ほほえみ、優しいまなざし、心からのほめ言葉、
そして数えきれない、ちょっとした楽しい考えや
うれしい気持ちといったものだ。」
                    サミュエル・テイラー・コールリッジ
                    即興芸人
何だかほんわか、あたたかくなってきます。
そのどれもすてきな言葉に、とってもすてきなターシャの絵。
すてき、すてきって、すてきばっかりになっちゃうけど、すてきなんです。
そしてコーギーもいっぱい登場しています。
どのコーギーもみんなかわいくて、そしてみんなとっても幸せそう。
コーギーのニパッとした顔が特に好き。

本がすき!&やんちゃなコーギー♪