クリスマス・キャロル
チャールズ ディケンズ, もき かずこ, ロベルト インノチェンティ
主人公はスクルージというおじいさんで、お金だけがすべてで、心も冷たく、強欲で皆に嫌われていました。
あるクリスマス・イブの夜、スクルージのところに昔一緒に仕事をしていたマーレイの亡霊が現れました。
その後、第1の精霊が現れ、スクルージに過去のクリスマスを見せてくれました。
第2の精霊は現在のクリスマスを、第3の精霊は未来のクリスマスをスクルージに見せてくれました。
第1の精霊、第2、第3の精霊と会っていくうちに、スクルージの心が変わっていきます。
とってもクリスマスにふさわしい本です。
スクルージほどにはなれないけれど、クリスマスに日頃の生き方を見直したり、これからどう生きたいか、静かに考えたりするのも良いかも。
クリスマス・キャロル
羊男のクリスマス
羊男のクリスマス
村上 春樹, 佐々木マキ
村上春樹の不思議な世界です。
羊男が主人公です。読んでいるとガンバレと羊男を応援したくなってしまいます。
羊男はクリスマス・イブに穴のあいたドーナッツを食べたため、呪いがかかってしまいました。
羊博士に呪いをとく方法を教わり、冒険が始まります。
不思議な世界に不思議な登場人物。
読み終わった時にはとってもあたたかな気分、そして羊男よかったね、と思わず言ってあげたくなります。
佐々木マキさんのさし絵が、村上春樹さんの文章にとてもよくマッチして、不思議で魅力的、そしてステキな世界に入れます。
ぐりとぐらのおきゃくさま
ぐりとぐらのおきゃくさま
中川 李枝子, 山脇 百合子
子供たちの大好きなぐりとぐらの絵本です。
ぐりとぐらはいつも仲良しで、とっても元気。
クリスマスにしろいひげのおじいさんが ケーキをやいてプレゼントしてくれます。
そのよる おおぜいのともだちと おちゃをのみ クリスマスケーキを食べて うたったり おどったりします。
山脇百合子さんのさし絵は、ほんわかしてとってもあったかい。
友だちとすごす楽しい雰囲気が伝わってきます。
小さな子はきっと絵の中に入って、一緒にお茶とケーキをよばれているんでしょうね。
クリスマスのまえのばん
クリスマスのまえのばん
Clement Clarke Moore, Tosha Tudor, 中村 妙子, クレメント・クラーク ムア, ターシャ テューダー
クレメント・クラーク・ムアの有名な「クリスマスのまえのばん」という詩にターシャ・テューダーが絵を描いています。
クリスマスのまえのばんの安らかな静けさの中で、だんろの火がとてもあたたかそうに燃えている。人間も動物も気持ち良さそうに眠っている。
サンタが登場してからは、とてもにぎやかになる。
動物たちは大よろこびで、楽器を演奏したり、ダンスをしたりとっても楽しそう。
コーギーと猫がびっくり箱に驚いている様子は特に愉快。
そしてサンタが去った空はとてもきれい。
ターシャの描くすてきなクリスマスがいっぱいです。
絵をみていると楽しいクリスマスがやって来そうです。
おもちゃ屋へいったトムテ
おもちゃ屋へいったトムテ
エルサ ベスコフ, Elsa Beskow, 菱木 晃子, ささめや ゆき
「トムテ」の男の子のヌッセが、人形といっしょにおもちゃ屋に送られてしまいました。
そしてお店のショーウィンドウに飾られてしまいます。
スバンテという男の子と友達になりますが・・・。
とっても優しくて、あたたかいお話です。
寒い冬には、心があたたかくほっとするお話もいいですね。