“グリムおばさん”とよばれて

“グリムおばさん”とよばれて―メルヒェンを語りつづけた日々
“グリムおばさん”とよばれて―メルヒェンを語りつづけた日々
シャルロッテ・ルジュモン, 高野 享子
以前読んだときも感動したのですが、本当にすばらしい生き方をされていると思います。
ルジュモン夫人はメルヒェンの語り手です。彼女は、主として、グリムのメルヒェンを、その原典により、一言一句、忠実に語る人です。
この本はルジュモン夫人がメルヒェンを語ることで体験したことが書かれています。
文中より
静けさと安らぎの感情、今よりもっと幸せな世界があるという感じ―それがあるかないか、信じるか信じないかは別として―本もののメルヒェンからは、必ず、こういったものが感じられるものなのです。今日でもなお、子どもたちの幸せは、何といっても、愛し、信頼する人の口からメルヒェンを語ってもらうことにあります!
・・・中略・・・
小さな男の子の無上のたのしみは、お父さんから、メルヒェンを語ってもらうことでした。お父さんは旅行に出かけるので、メルヒェンをテープに吹き込んであげました。
さて、お父さんが、旅行から帰ってきたとき、
「お父ちゃん、今夜は、メルヒェン、お話してくれる?」
お父さんは、びっくりしました。
「お父さん坊やに、メルヒェンを吹き込んであげたじゃないか。テープは、何回だって、坊やが好きなだけお話してくれるよ!」
小さな男の子はいいました。
「うん―うん、だけど―テープにはお膝がないもん!」
思わず納得、そうだよねー。テープよりお父さんがいいに決まってるよね。
この本、いっぱい参考になりました。

本がすき!&やんちゃなコーギー♪

Posted by angel